−第3章− 肺魚の研究




鼻の穴?
肺魚には、口の上に2つの穴があります。口の上というより、上唇の中というか、鼻の穴らしくないところに、2つの穴が開いています。これは鼻なんでしょうか?今は子供なのであんまり解りませんが大人になると目の回りにいくつか穴が開き、それを繋ぐように溝が入るみたいです。これは何かの感覚器として役に立つみたいです。


水掻きが生えてきた
肺魚特有の紐のような胸鰭、腹鰭。どう見ても手足です。ちゃんと底砂の上をあれで歩きます。尻尾と後ろ足(尻鰭と腹鰭)で、立ったりします。長い順に、エチオピクス、アネクテンス、アンフィビウス、ドロイ、レピドシンとなります(私見)。アンフィビウスは他の肺魚とちょっと手の形が違って、薄い膜が付いています。これはよく泳ぐアンフィビウスのために付いた水掻きのようなものだと思います。まあ泳ぐのにあの細い紐状の手足では泳ぎづらいので当然の進化だと思います。エチオピクスやアネクテンス(ドロイ、レピドシンは未確認)も大きくなると、立派な水掻きが脇の下に付いてきます。
ところでうちのウズリ君なのですが、最近よく泳ぐと言ったコメントを第2章でしましたが、手をよく見ると、水掻きが付いてきました。まだまだごくごく僅かであるのですが、うちに来た頃にはたぶんなかったと思います。泳ぐのに必要と思い、生やしたのでしょうか?


手は触覚?
またまた手ネタ。古代魚の本を読むと、肺魚の鰭は味覚があると書いてあります。味はともかく触覚の役割をするらしいです。確かに肺魚は目がよく見えないようです。餌も目の前にあるものから食べるとは限りません。すぐ近くにあるのに探し回ったり、通り過ぎたりします。そのかわり聴覚、嗅覚が発達しているらしいです。1回水中でスポイトを「ポコン!」と音をさせてしまったら、かなり驚いていました。それを知って、話しかけるときは、水槽に顔を近づけて、声の振動が伝わるようにしています。きっとそのうち、私の声を認識するようになるでしょう。
嗅覚はエチオピクスはともかく、ドロイは発達しているようです。奥に隠れているときでも、餌を水槽内に投入すると、臭いをかぎつけて探しに来ます。エチオピクスは、餌を食べ終わると、犬のように他の餌を鼻で探し回りますが、お腹の下にあるのを気付かなかったりして、いまいち嗅覚が発達していないようです。
そして問題の手です。まあここでは触覚ということにしましょう。前述の通り、ドロイは餌を投入すると、ニュ〜と出てくるのですが、そのとき短い手を上下にパタパタしながら来るのです。普通に泳いでいるときとは明らかに違う動きです。これが手で餌を探している様子だと思っています。何度も言うようだけど、この姿が堪らなくかわいいのです。
手に触覚があるということは、エチオピクスのあの体に不釣り合いなほど長い手にはどんな意味があるのでしょう?私は食欲に関係あるのではないかと考えています。『アフリカ産肺魚の手の長さは、食欲に比例して長くなった。』もしくは『嗅覚の効かない順に長くなった』これが私の考えた仮説です。
ご存じの通り、エチオピクスは肺魚最大の種類です。大きくなるため、および大きくなった体を維持するため、大量の餌をとらないといけません。目が利かない肺魚は、他の手段で餌を探さないといけないのですが、手が長ければそれだけ遠いところにいる餌を探し出すことが出来ます。どうでしょう?この仮説。
仮説はともあれ、ドロイのかわいいパタパタ餌探し。うちのエチオもやるようになりました。あの長い手をびゅんびゅん上下させて餌を探すのです。大きくなったら迫力満点だろうな。



肺魚の肛門
肛門という名前なのか解りません。カメだと総合排泄口といいます。HP「肺魚の部屋」でも話題になりましたが、肺魚の体の真下ではなくやや側面にずれた位置にあります。その上、個体によって左側だったり、右側だったりします。うちはエチオピクスのウズリが左側、ドロイのビッキーが右側です。雌雄によって違う?生息地によって違う?親によって違う?ランダムに生まれる?肺魚の謎は深まるばかりです。

P.ドロイの肛門

P.エチオの肛門

前章へ

インデックスへ

次章へ

BACK TO TOPPAGE

感想メールはgiemon@hot-shot.com まで
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送