−第8章− ウズリの水槽




1999/8/30 NEW!
新水槽立ち上げ その1
前章でdolloiさんとの肺魚オフの際に、川崎アフリカで水槽を購入したことをお伝えした。もうずーと以前からエチオ用の水槽が欲しくて見て回っていたのだが、一番安いところでも(それもアフリカだけど)7万円弱だったのでなかなか手が出なかった。肺魚が後ろ足で立てることを考えると、水槽の高さは高い方が良い。さんざん悩んで60cm標準水槽の次は120×60×60cm水槽を買うことにしたのだ。90cmを次に入れて、それは将来ドロイの水槽にして、その次に150cmにしようかとかいろいろ考えたのだ。120cmにした一番の理由は、ワニガメの120cm水槽の下のスペースが空いているからというのが一番かもしれない。
あと値段が高くて決めかねていた(他に安いところはないか)というのもあるが、もう1つ、黒い水槽の方がいいのではないかと思っていたのだった。エチオの水槽に今底砂を敷いているのは、水質の安定のためというより、体色が薄くならないようにということの意味合いが強い。アロワナ用の黒い水槽なら底砂がいらないのではないかと思ったのだ。しかし先日の川崎アフリカのあまりに安い値段には、そんなことも言ってられなかった。即決で買ってしまった。
私の車はオペルのティグラという車種で、車自体はかなり小さい。でも荷室は大きめで、ワニガメ用の120×60×45水槽は2人乗車状態で持って帰ることが出来た。しかし120×60×60cm水槽は高さが足りなくて入りそうにない(試さなかった)。アフリカは宅急便等で送ってくれない。さてどうするものかと悩んでいると(購入決定前)、アフリカの人が仕事が終わった後、特別に水槽を運んでくれると言う。これで輸送の心配はなくなった。その日の夜、水槽を運んでもらう約束をして、dolloiさんちに向かったのだった。

水槽は決まった。濾過器も買わないといけない。今までさんざん勉強してきて、やはりパワーフィルターは肺魚には向かないと判断した。なんといっても濾過能力も低いし、チューブの掃除等メンテナンスも大変だし、邪魔だし。肺魚の先輩方は上部濾過漕愛用の人が多い。私の上部濾過漕にしたい。本当は今の水槽もそうしたかった。しかし肺魚は水位が低くて上部濾過層では水が吸い上げられない可能性が高い。そこで考えたのが水中ポンプで水を吸い上げて、上部濾過層に送ってやる方法だ。これなら水位が低くても大丈夫。翌日川崎アフリカに再び行って、アフリカオリジナル上部濾過層(120×20×18)とエーハイム1060を購入する。この水中ポンプ1060は2280リットル/時の能力があって、これってかなりすごそうです。計算してみると..120×60の底面積に半分の30cmの水を入れて、216000ccだから216リットル。6分で1回循環する計算だ。普通の上部濾過槽ってどれくらいだろう?
濾過漕は大きめで、なんだか濾材もいくらでも入りそうだ。アフリカオリジナル濾材(シボラックスタイプ)が8kg入るという。これは安くていいのだが、以前Neo寿さんが安い濾材を買ってきて使ってみたら、PHがかなり下がって(上がってだったかもしれない)しまったという話を聞いていたので、この アフリカオリジナル濾材は心配だった。それにアフリカで濾材を開発する技術力があるとは思えないし。エーハイムのにしようかとかまたもやさんざん悩んだ結果、パワーハウスソフトタイプのLサイズとMサイズを5リットルずつ買うことにした。これでは濾過漕はいっぱいにならないと思うけどとりあえず。

水槽は買ったが、実はワニガメの120cm水槽の下にはポリプテルスパルマスの60cm水槽が置いてあってセッティング出来なかった。そこでまずその60cm水槽を、水槽台を買ってきてそこに移設した。これは妻一人でやったのだ。我妻ながらすごい。
スペースは空いたが、将来を見越してセッティッングしないといけない。ワニガメの水槽に使っている外部濾過漕(4ヶ)の置き場所だが、当初は新水槽の裏に置こうと思ったが、これだとメンテナンスが非常に面倒になり、掃除をさぼりがちになりそうだ。そこで見た目より、実用性ということで、新水槽の前に置くことにした。
また黒い水槽は買えなかったが、アクリル水槽は透明な底なので、そこに黒いシートを敷けば、黒い水槽っぽくなるかもしれないと思い、背面シートを買いに行った。しかし...120×60の水槽用はアフリカには売ってない。そこでなんでも売ってそうなPD熱帯魚センターに行ってみることにする。
2時間かけてPDに行き、豊富な用品コーナーへ。高さ60cmの背面シートは180cm用しか置いていない。店員さんに聞いてみると切ってきてくれると言う。底面と背面用に2枚切ってもらう。1枚1200円。
掲示板でかつさんにコーナーガイドを使っているというお話を聞いて、私も欲しくなった。PDには曲げてある1枚板のコーナーガイドがある。しかしこれは4カ所しか吸盤が付かないので、接着力が心配される。とりあえず本日は購入せず。
あと欲しいものとしては、超頑丈な蓋だ。普通はガラスの厚いものを利用するのだろうが、妻が怖がるのでなるべく使いたくない。アクリルの厚いものを探していたのだが、湿気ですぐ反ってしまうそうだ。いろいろ見ているうちに、新兵器を発見。アロワナ用の蓋らしいのだが、これは重石も載せないで、エチオは絶対開けられない。餌用の穴もあるし(蓋付き)これは望んでいたものだ!すごい高価だったが事故を防ぐにはこれしかないと買うことにした。今後は自作の道を進むことを決意しながら。
水中(水陸両用)ポンプを空中に置いて使えるように、塩ビパイプ等も買ったが、最終的には水中で使うことに決める。

水槽を買って2週間後、買い物も一段落。いよいよ水槽設置だ。まず置く場所に買ってきた黒いシートを貼る。そして長い間玄関に置いておいた水槽を妻と運ぶ。かなりつらかったが、無事設置完了。さすがに黒いシートの上にアクリル板があるので、光ってしまうがいい感じだ。ないよりはかなりましだろう。妻がでかいと水槽の中に入って喜ぶ。
更に背面シートも貼ってみる。そうだ、右横にも貼った方がいいかもしれない。今度PDに行ったときにまた切ってもらおう。
濾過漕セッティングはまた後日。

1999/9/7NEW!
新水槽立ち上げ その2

(1)これが前章で書いたスーパーな蓋だ。二重構造になっていて、アクリル水槽の縁を挟むようになっている。魚では絶対開けられない。 (2)スーパーな蓋は餌やり穴が付いている。もちろんこれも蓋付きだ。(1)の灰色の部分。

(3)ポンプ取り付け口。元々はレイシーのポンプに合わせて作ってあるそうだ。ここにちょうど入るホース径を考えたら、エーハイム1060のポンプになってしまった。他の小さいポンプだと途中にホース変換のコネクターが必要になる。

(4)排水箇所。そうかこんな仕組みになっているのかと感心。

(5)悩みに悩んで買ったのがこのパワーハウス。コマーシャルに踊らされている気もするけど、なんかいい気がした。イオン交換機能があって、PHは一定に保たれるらしい。確かにウズリの水槽のPHは高いままだった。そのためせっかく買った珊瑚砂は入れるのを中止(アルカリに傾きそう)。

(6)シャワーパイプは2本。真下ではなく広がるように穴が開いている。
まず小さい方のパワーハウス標準タイプを5リットル敷き詰める。

(7)その上からLタイプを5リットル敷き詰める。広大な広さかと思ったが10リットルである程度埋まってしまった。

(8)リンクするとサンプルが貰えるというのでさっそく頂いた「備前の滴」。昔から備前焼でできた器に酒を入れるとうまくなったそうだ。大量に入れると硝酸塩まで除去すると書いてある。

(9)単体で使用しないと効果はわからないけど、高価だし、なんかよさそうなので1リットルのみだけど投入。色が濃くて大きいのが備前の滴。

(10)更に汎用のウールを敷く。2重になっているので結構厚い。これでシャワーパイプに届いてしまった。濾材を増やすときはウールを薄くするしかない。

(11)これがエーハイム1060。毎分かと思っていたら毎時だった2280リットル。それでもすごいパワー。もしかして上部濾過漕からフローする水量がポンプに負けると...溢れてしまうのだ。

(12)上部濾過層と1060をエーハイムの純正ホースで接続。長さも考えたが、ウズリが悪さをしてもちょっとは動けるぐらいの長さにした。電源コードが水中に入っているというのはちょっと怖い。囓ったりしたら...

(13)進水式ならぬ注水式。魚も入っていないので、ホースから直接入れる。さすが底面積が大きいだけあってなかなか水が入らない。

(14)半分ほど入れて水をストップ。まだウズリ君小さいから。

(15)怖々1060の電源を入れる。水が出ない..そう濾過漕がいっぱいになるまで水は出てこないのだ。少しするとジャーと水が落ちだした。すごい水量。高さもあるからすごい音。お聞かせできないのが残念。これではテレビの音も聞こえない。お風呂の水を入れている音と同じくらい。

(16)光がないと嫌光性のバクテリアが繁殖してしまって悪さをするらしい。片側に60cm水槽用2灯式の蛍光灯を置く。メンテナンスを考えると右側に置きたいのだが電源コードは短くて左側にある。しかたなく裏にして使うことにする。ニッソーのものを買った。

(17)下から見るとこんな感じ。

(18)東急ハンズで塩ビパイプを買ってきて、48cmに切る。これを上部濾過層の排水口に付けてみた。これで上部濾過漕から出た水はパイプの中で水面に当たることになる。音はほとんどしなくなりばっちりOK。
(19)更に先にL字パイプを取り付けてみた。これはどうも肺魚は水流が好きらしいということ、水槽内に水の流れを作って止水箇所を作らないようにしたいこと、のためである。心配された水が落ちるときに発生するエアも充分水中に発生しているようだし、流れも金魚用の餌(ヒカリクレストディスカス)が流されるくらいの勢いが出た。きっとこのL字パイプの向きと、ポンプの位置が最適な場所があるんだろうけどとりあえず新水槽は完成。あとはバクテリアが繁殖して、ウズリを引っ越しさせるのみ。でもなぜだか始めから水が濁らない。バクテリアの繁殖を知るには亜硝酸の測定しかないのだろうか。60cm水槽では狭いながらも目が濁ることなく飼育できた。この水槽でもウズリが大きくなろうと水質管理はしっかりやりたい。
ウズリはこんなに大きいと餌金も捕まえられないだろうなあ。新しい水槽をウズリが気に入ってくれてることを願うのみである。本当は大きな流木を入れて隠れ家的なものを作ってあげたいなあ。でも灰汁抜き大変そうだから高くても灰汁抜き済みのを買おうかなあ。あ!まだヒーター買ってないや。500Wぐらいのを買ってこないといけない。それにコーナーガードも欲しいなあ。まだお金かかるし、自作も挑戦してみようかな。


新水槽内容スペック
あんまりスペックって見たいときにないことが多いので、宣伝文句通りに記しておきます。

エーハイム1060
流  量:2280リットル/時
消費電力:60W
揚  程:3.1m
外  寸:160×220

エーハイム専用ホース3m 400594
内径:16mm
外形:22mm

パワーハウス標準タイプ
パワーハウスの原点ともいえる10mm×10mmのラッシヒリング形状。単なるセラミックリングと異なり、一つ一つの微妙なアンジュレーションを持つのが特徴。微生物定着有効面積や分水流のバランスが良くあらゆるフィルターで十分な効果を発揮する万能タイプ。
1リットル当たりの微生物定着有効面積1030m2

パワーハウスLタイプ
15mmのスクエアータイプ。中型から大型の水槽(フィルター)に適合する。分散水流面標準タイプを凌ぎ幅広い用途に使用可能なタイプ。
1リットル当たりの微生物定着有効面積800m2

備前の滴
備前の雫は陶土を全面不定形多孔質に焼きあげた陶器です。
備前の雫は陶器本来の持っている吸水率とあわせますと73〜83%の空間を有する全面不定形多孔質体です。
備前の雫は陶土を1230℃で焼結した全面不定形多孔質体です。
備前の雫は、水の通過しやすい部分に好気性バクテリア、中心部分の水の通過しない部分に嫌気性バクテリアが定着し、硝化と脱硝を同時に行い、また好気性シュードモナス最近により窒素除去も同時に行うことが出来ます。

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