−第9章− 肺魚な改造




1999/9/29

新水槽改造
水槽の水を濾過器に回し始めたのは9月1日ぐらいだったからすでに3週間が過ぎた。最初に入れた金魚の数が少なかったので、なかなかバクテリアが発生しなかった。今は亜硝酸濃度が高いので、もうすぐバクテリアができあがるだろう。そのためまだ新水槽にウズリを引っ越ししていないのであった。
底砂編
小林熱帯魚(最近やたらこの単語がでてくるなあ。)のおやじさんに密かに弟子入りした身であるので、やはり底砂の重要性を認識している。おやじさんの水槽はすべて底面式または底面式+上面式で、ものすごいエサの量と糞をバクテリアが見事に分解している。魚達の元気なこと元気なこと。また底砂は水質の安定だけではなくて、照明の反射を防いでくれるし、魚の体色にも影響が出るし、肺魚が転けるのを防ぐのにも役立つ(肺魚は大きくなると空気を吸うために体を持ち上げるときに、ベアタンクだと滑って転けて、それを何度かした後、最後に暴れることがあるらしい)。
私の濾過設備ではなかなか底面式と上面式を繋げることが難しいので、とりあえず底砂を入れるだけにする。今までは大磯砂を使ってきた。大磯砂は多孔質で濾材にも使えるらしい。おやじさんもすべて大磯砂だ。しかし私は大磯砂に含まれる白い石が気になっていた。もっと黒っぽい底砂が欲しい。漠然とそう思っているとき(まだ弟子入りする前で底砂の投入をはっきり決めてないとき)にある底砂に出会った。セラミック質の底砂で、色はブラックと書いてある。そのお店で使っていた底砂なので格安で売っていて(つまり中古)、売っているやつ全部買い占めてしまった。だいたい15kgぐらい。その底砂新品だと7000円/10kgとかするやつだった。バクテリア繁殖能力は??だけど、とりあえず安いし、普通ぽくなくていいかなと。
しかし中古の底砂、なかにどんな菌がいるかもしれない。カビが生えているかもしれない。ってことで熱湯消毒をする。いい菌も死んでしまうけどしかたない。充分とはいえないかもしれないけど、それで投入。よく洗ったけどそれでも水が少し濁る。水槽は広いので半分だけ底砂を敷く感じにしてみた。色は水の中にいれると黒というより灰色だった。まあ塩ビパイプが同じ様な色なので、コーディネートされていいだろう。

シャワーパイプ編
アフリカオリジナルの上部濾過層であるが、実はシャワーパイプの構造に不満があった。ポンプで汲み上げた水を濾過漕の中でシャワーパイプによって、濾材に水を振りかけるわけだが、付いてきたシャワーパイプは中央に1本ある時に最も効率の良いように180度の角度で約35ヶの穴が分散しているのだ(改造前の図参照)。しかし私の買ったものはパイプが2本通っている更に効率がいいはずのものであった。しかし、その2本のパイプは側面に近く、側面側に開いている穴から出る水が壁面を伝わって落ちてしまうのだ。これでダメというわけではないが、なんか濾過効率が悪そうだ。そこで改造してみることにした。
まず同じ径(外径17mm)の塩ビパイプを買ってくる。近所のこういう物を売っているお店。4m350円。いきなり4mのものを渡されて、持って帰れないので鋸を借りてその場で3本に分ける。86cmのが欲しいって言っているんだから切ってくれればいいのに。パイプカッターぐらいもっているでしょ?自転車で来たので片手で3本のパイプを持って家に帰る。それを同じ長さ(86cm)に切る。
問題の穴あけだが手動で錐で開けるわけにもいかない。私の少ない小遣いで電動ドリルを買ってくる。まあこれは必要だろう。のちのちコーナーガイドやヒーターカバーも自作する予定なので。最も理想的なのは90度くらいの角度で穴を開けるのが一番いいかもしれないが、内側に多くの水を送りたいので60度くらいの穴を開けてみる。2.5cm間隔で直径5mmの穴を開けると36ヶの穴が開いた。2本のパイプを作るとかなりの仕事量。ドリル買って良かった。後は末端に栓をして出来上がり。これからは自作の鬼となるか!!ちなみに下の左の写真は大きな穴を開ける前に小さい穴を開けているところ。



2000/1/12 UPDATE!
新水槽改造その2
新水槽を立ち上げてから、4ヶ月。その間に少しずつ改良を加えてきたので、それを紹介。
まず流木を替えた。前のも気に入っていたのだが、新しい流木(小林熱帯魚産)を隣に入れるとなんか見栄えがしない感じになってしまったので、妻のパルマスの水槽に入れてあげた。そうするとまたいい感じに見えてきたのでよかっただろう。新しい流木は薄肉のトンネルタイプで、かなりテーパーが付いているので横にして、魚の隠れ家にするより、立てた方がかっこいいと思ったのでこんな感じにおいてみた(上面から撮影)。水中においてあるとかなり色が濃く見える。

それからヒーターを入れた。過温防止になっているサーモ一体型の200W(ニッソーNEWICオート200DX 銀色のやつ)2本。この水槽だと400Wでは少し少ない気もするが、ランプの付き具合を見ていると、しょっちゅう加温しているわけではないので、ちょうどいいのだろう。常に人がいる部屋に水槽は置いてあるので、室温もそれほど下がらないし。サーモ一体型にしたのは、安かったから。よく「ヒーターは壊れるけどサーモスタットのところはまだ使えるから別体の物を買った方がいい」と書いてあるのを読むから、今回は別体にしようかとも思っていたのだが、欲しいワット数(400W以上)で過温防止のものをそろえるとこれが1番安かった。アフリカにて3000円/1本くらいで購入。後日値上がりしていたから、私が買ったときは値段表示を間違えていたのかもしれない。定価は8000円だし!これを水槽の左右から入れてある。

ヒーターカバーだが、市販の物(よくある黒いやつ)では、ウズリが大きくなったときに簡単に壊せるので一時しのぎになってしまう。そこで私は塩ビパイプで自作しようと思ったのだが、妻の「見た目が悪い」という意見も尊重して、ステンレス製のヒーターカバーにした。1本1600円。パウパウにて購入。これは実は私にとって大ヒット。ヒーターのセッティングも端から挿すだけだったし、頑丈である。その上キラキラしていてかっこいい。流木が1個だけ入っている水槽のいいアクセントになる。カバクチカノコ貝もこれで火傷しなくて済むようになった。


ウズリは水槽に入れた当初は右前面が定ポジションだったのだが、いつからか右背面が定ポジションになってしまった。そこは濾過漕から落ちてくる水をL字パイプで曲げて、水流を作っているところの裏側だ。たぶん全く水流が来ないところ。そしてL字パイプは底面近くにセッティングしてあるので、ウズリはL字パイプを避けて、体を曲げてボーとしている(←右写真)。どうもウズリは水流が好きではないようだ。しかし水はなるべく動かしていたい。そこでジョイントパイプを短くして、水面近くでL字パイプから水が排出されるようにしてみた(→左写真)。これで右背面も広々としたし、底付近はあまり水流がないだろう。そのせいか、別の原因かはわからないが、その後餌食いが異様によくなった。


自信満々で立ち上げた濾過漕だが、いろいろ先輩達の意見を聞いていると、いまいち良くない気がしてきた。まずポンプ容量が濾過漕容量に対して、強すぎるので、バクテリアが繁殖しにくいのではないかという疑惑。それから濾材の量も11リットルでは少ないのではないかと思い出した。ポンプ容量の件は途中のパイプがつまってくるのに任せることにして、濾過漕の強化を考えた。とりあえず濾材(アフリカオリジナル)を3kg追加。これで濾過漕はもうパンパンに濾材は詰まっている。それに加えて好気性バクテリアの補助のために90cmのエアカーテンを濾過漕に埋めてみた。見た目はダサイが水槽横に引っかけられるのはこれしかなかったので、この右写真のエアポンプ(ニッソーシーパレス力アルファ−6000)と共に買ってきた。効果のほどはまだよくわからないが、悪い方に傾くことはないと思う。

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