−第24章− 引っ越し大作戦


2001/10/15
下準備
水槽をお持ちのみなさんなら頭を悩ませるのが引っ越し。特に大型水槽や大型魚を飼っている人ならなおさら。うちでは120×60の高さが45cmが一つと60cmが一つ。特に45cmの方は甲長45cm推定30kgのワニガメが入っているのであります。このワニガメは3年半前の引っ越しの時に2ヶ月半の拒食をした神経の持ち主。今回はどうなるか不安。その前に持ち上がるのか、大暴れしないかすっごい不安。

肺魚の方はご存じの通り、アンフィビウスが2匹とドロイ。ちゃんと測ってないけどゴンは55cmぐらいに成長。ルビーも45cm。ビッキーは成長が止まってしまったようでいくら餌をあげても50cm止まり。移動で死んでしまう心配はしてないけど、見事に伸びたアンフィビウスの手が切れてしまわないか不安。あとは絶好調の濾過のバクテリアが心配。他の生き物は軽いので自分で移動。

引っ越し業者は「水の入っているもの」「生き物」は運んでくれない。だから自分で運ばないといけないのです。これだけ熱帯魚人口がいるんだからどうにかしてほしいものだ。仲良くしてもらっている友人達にお手伝いをお願い。快く引き受けてくれて良かった。ホント手伝ってくれる友人がいないと話にならないって感じである。

家に入れるようになったのが水槽引っ越しの1週間前。先に家財道具の引っ越しをして、新居で受け入れ態勢を整えなければならない。家の引っ越しができたのが水槽引っ越しの3日前!

まず新しい水槽とアングルを買わないといけない。もうすでに60cm標準水槽でパンパンだったゴンは120×60×60水槽に入れることにして(うつの肺魚で一番大きいから)、ルビーとビッキーには60cmワイド水槽を新たに購入することにする。川崎アフリカまで新居からは車で10分。縁なしの60cmワイドアクリル水槽2ヶ2段で水槽を置けるアングルを購入。水槽は8000円×2ぐらい、台もそれぐらい。

またなるべく水も運びたいと思い、石油を入れる18リットルの容器(あの赤いやつ)を川崎アフリカと新居の間にあるドンキホーテで3つ購入。あとで考えると120cm×60cm水槽に18リットルの容器ではほとんど意味なしぐらいの量だ。この水槽には石油容器3つぐらいは用意したいところだった。ただ異常に荷物が重くなってしまうけど。

あとはレンタカーの手配。返すのに楽なように新居の近くをネットで検索。ハイエースロングを借りることにする。12時間で12000円くらい。友人の車でという手もあったけど、水ものだから汚してしまうと悪いし、レンタカーを選択。

引っ越し当日
友人達が来る前に洗いものをしてしまおうと10時に作業開始。亀之介の上部濾過漕は自作の底面吹き上げ式なんだけど、これって超強力だけど、ウールとかを敷けないので直接ゴミが濾材に付いてしまい、メンテのしようがないのだ。ポンプを止めないとめっぽう強力なのだが(2週間水換えなしで水はぴかぴか)、水換えの時とかにポンプを一度止めて、また稼働させると汚い水がしばらく出てきてしまう状態になっていた。きっと酷いことになっていると予想しながら怖々濾過漕をあけてみると案の定酷い状態。お風呂場で一所懸命濾材を洗う。悔やまれるのがデジカメを忘れたこと。取材をいっぱいしようと思っていたのに。

早めにdolloiさんが来てくれた。まっぴいさんとれいな。さんもそのあとすぐ来てくれて仕事を分担して荷造り開始。なんといってもみんな異常に手際がいい!プロでもこうはいかないんじゃない?ってくらい。私がいろいろ洗いものをしている間にあっというまに準備ができていく。

ビッキーはdolloiさんが大きめの網で捕らえる。そういえば東京タワーでビッキーを購入したときも網で捕まえていたので、「大きくなったら何で捕まえるんですか?」って聞いたのを覚えてる。それから2年半経っても結局網だったか...ビッキーは無事袋の中へ。次の袋詰めはゴン。ゴンはさすがに網じゃ入らなくて、ぎえもん式肺魚捕まえ器(右写真)を使ってdolloiさんが。なんといってもゴンの口の大きさは並じゃない。噛まれたら一大事。気も凄い荒いし。ゴンは嫌がって跳ねる跳ねる。そのたびにd氏の悲鳴が空き部屋にこだまする。ルビーはまっぴいさんが見事に捕獲。そういえばウズリの水槽移動の時に初対面のまっぴいさんに移動してもらったんだった(それも初対面の時に!)。なんだか感慨深い。

すべて分別荷造りが終わった頃を見計らって(?)pirayaさん到着。遅れを取り戻すかのように車への詰め込みに力を発揮。まずは問題の亀之介水槽。怖かった亀之介の大暴れは全くなく(知らない人がいっぱいいて怖かったのかもしれない)、下に敷いていたコンパネと共に水槽ごと移動。水槽設置後取り付けた部屋の扉で水槽が出ない...窓からベランダに出して、隣の部屋経由で外に出す。おもかったですね。

続いて120×60×60水槽。アングルの下段だったからこちらは水を捨てるのに苦労したけど出してしまえば、亀之介水槽と同じ要領でオッケー。

ここでハプニング!アングルを分解したら支柱でdolloiさんが足を負傷。急いで消毒液とバンソコウを買いに走る。

私が薬を買いに行っていない間にもどんどん詰め込み作業は進み、結局1回じゃ乗り切らずに2往復することにする。れいな。さんがお留守番&お掃除をしてくれている間に急いで運ぶ。家の前に到着。まだ建築中の住宅地に大工さんの人だかりができてしまう。目的は亀之介。ね〜、でかいよね〜。ちょうど11歳。

運んできた水槽を設置、飼育水を新しい水槽に入れ、浄水をつぎ足す。新しい飼育部屋はコンクリート床にフロアタイルで水をこぼしても拭くだけだし、重さも何キロでも大丈夫。水道、下水口付きで真夜中でも真冬でも水換えOK。設置に時間がどうしてもかかってしまうから、dolloiさんとpirayaさんが第二便に行ってくれた。

しかし...車の中に携帯を置き忘れた私は、第二便に行ってくれた二人と全く連絡が取れなくなってしまう。地図もなく、土地勘もない二人は五差路地獄の奥沢の家に奇跡的に辿り着き、帰りは一通地獄の新居の近所で苦しんだけど、無事到着。ホントにご苦労さまでした。

洗いものばかりしていた飼い主は、新水槽への肺魚達の投入をやっと任せてもらえた。温度合わせは十分にしたけど、水合わせはいいやと(元いた濾過漕と水槽水が入っているし)、「えい!」と肺魚達を次々入れていく。狭い水槽から、広々とした水槽に移ったゴンは戸惑ってるみたい。ルビーも水深が深くなったので、呼吸するまで時間がかかって、ちょっと溺れそう。移動のショックで色が飛んでしまったけど、次の日には元に戻っていてよかった。ビッキーは「我関せず」って感じ。

引っ越しは無事6時間ぐらいで終了。手際のいいみんなでホントにホントに助かりました。いくら感謝しても足りないくらいです。新築祝い&出産祝いということで許してください。そのあと用事があって来れなかったケンさんととおやさんを迎えて、我が家で真夜中まで宴会。大いに盛り上がりました。妻は子守りと家の片づけで引っ越しは手伝えませんでしたが、宴会料理作りでがんばってくれました。

反省
まず一番の失敗は120×60×60の濾過漕を水道水で洗ったこと。もう当分洗わなくてもいいようにしっかりシャワーをかけて洗ってしまったのだ。大丈夫だと思ってたんだけど、ゴンの目に白い点が...水は綺麗だけどだめだったみたいです。ごめんね、ゴン。同じような理由で運んだ水が少なかった。ホントできるだけ運んだ方がいい。デジカメ忘れたのは痛かった。言葉だけじゃこの苦労は伝わりませんねえ。後はなかなか万全な引っ越しだったのではないでしょうか。

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