−第11章− 肺魚な新居




1999/10/13

水換え大作戦
うちには今まで120×60×45が1つと60×30×38の水槽が3つ、30cmの水槽が1つだった。120cm水槽は亀之介の水槽なので、直接水道水を入れてもさほど問題はない。まあ濾過漕を回しているし、塩素抜きをするにこしたことはないのだが、あまりの水量と全量取り替えなので、水道水でがまんしてもらっていた(一般的に塩素抜きはしなくてよいと言われている)。
60cm水槽はベランダに貯水漕を置いて、そこに水道水を入れ、1日以上おいてから水換えに使っていた。これなら塩素抜きをする必要はないし、水温もだいたい水槽と同じ温度になっている(夏の場合)。ゴミが入ってしまうのが難点だが一応漉してから使っていた。
しかしウズリの水槽が立ち上がって、塩素抜き&温度合わせをしなくてはいけない水量がどっと増えた。こういう場合一般的な水換えの方法としては

1)湯沸かし器からでた27℃ぐらいのお湯を水槽に直接入れ、その後で塩素中和剤を適量入れる。
2)湯沸かし器からでた27℃ぐらいのお湯を、バケツにいったん入れ、その中で塩素を中和してから水槽に入れる。これを数回繰り返す。

2)の方が良心的だけど、手間と時間がかかるから1)をやっている人が多いと思う。問題ないといえばその通りだがなんだか、短時間だが塩素が魚を攻撃しているようで精神衛生上私にはよくない。私は化学屋なせいか、中和剤というのを使いたくない。ほとんど使ったことがない。中和というのは除去ではないので、別の形になったものが水槽中に残るというわけだ。また適量を入れないと、塩素が残っていたり、中和剤が過剰に入ってしまったりする。水換えの水量なんて測るのはとても面倒だ。
そこで手間と気苦労を無くすために、浄水器を導入した(1999年10月9日)。思ってたより安かったので。これが2,3万円するなら2)の方法をとってしまうけど、1万円弱ならまあこれが一番いいという選択だ。もっとすごいやつ(イオン交換をして超純水にしてしまう)もあるがそれは買えないし必要もないと判断。
温度合わせをした湯沸かし器のお湯をホースを通して、直接水槽に注ぐことが出来る。これでうちの1回の水換え量450リットルも塩素中和剤いらずだ。ショップの道具を真似して、ホースの先にコの字型で塩ビパイプを付けてみた。これなら水槽に縁にホースを掛けられる。くぅう、なんか本格的でカッコイイ!ちょっとだけ自作の喜び。妻が作った水抜きセットも出来たことだし、我が家の水換えはかなり楽になった。 ただし大雨の時にはかなり塩素量も増えるらしいので、そういうときは水換えはしないようにしたい。晴れが何日か続いた後が水換え日としては最適であるそうだ。

浮上餌を食べる
以前からウズリの食欲不振はお伝えしてきた。夏の間、メダカとヒカリクレストキャットをちょっと食べるだけであまり大きくならなかった。今となっては混泳(メダカやモエビ、ドジョウといった掃除兼餌)のせいかのか、夏の暑さのせいなのか、水槽が狭かったせいなのかよくわからないが、とにかく餌を食べなくて気をもんだ。メダカは食べるんだから、ヒカリクレストキャットが飽きたのかと思っていろんな餌をやってみたのだ。ヒカリクレストのカーニバル、コリドラス、プレコ、テトラのレプトミン、鯉の餌、その他冷凍アカムシなどいろいろ。しかし全然食べてくれなかった。

しかし新水槽に引っ越ししてからはすごい食欲。人の姿を見かけると(振動を感じると?)ピューと水槽の定位置に帰ってきて餌を催促する。水槽の横に寝転がったりしてるものなら、その前を行ったり来たり。餌はあげるだけ食べるという感じだ。
そこで浮上餌を再びやればもしかすると食べるかもしれないと思いついた。とりあえず朝食を抜いて、夕食だけにすれば食べるかな。と思ったが、とりあえず餌金の餌もかねて、カーニバルを数個水槽に落としてみた(1999年10月7日)。腹を空かせた金魚たちはカーニバルをついばむ。すると今まで、水底を行ったり来たりしていたウズリが、水面に向かいカーニバルを食べ始めたのだ。いやあ、かわいいったらありゃしない。アンフィビウスの専売特許かと思われた立ち泳ぎをウズリもするのだ。なんだみんなこんなかわいい肺魚の姿を知っていたのか...ずるい。
餌探しはどうやら嗅覚に頼っているようだ。よくもまあ浮いている餌を見つけられるなあ。前足もビュンビュン振り回して、センサーとして使っているようだ。しかしウズリの大きさにしてはかなり大きい水槽。そして結構な勢いの水流。そんな状況で浮上餌を食べれるか心配だったが、なぜか餌は水槽内を何周かするうちにウズリの定位置(水槽前面右端)に流れ着いて止まるのだ。きっと水の流れを感知して、一番楽して餌をとれる場所を考えて定位置に決めたのだろう。何も考えていないようでなかなかヤルナ肺魚!
ウズリは浮いているときには咀嚼できない。いったん両足が着くくらい沈んでからモグモグする。それが面倒なようでキャットの時は1個ずつモグモグしていたのに、カーニバルだと近くに浮いていれば3個とか4個とか口に入れてから沈んでモグモグする。
数日カーニバルで浮上餌に慣らせた後、テトラ鯉の餌デラックス(えちおさんがこれをやっていると聞いて同じ物を探して買ってきた)もやってみると見事に食べてくれた。ヒカリクレストキャットはドロイやパルマスの餌にして、ウズリはカーニバル等浮上餌に切り替えて、いっぱい泳いでもらい、マッチョでヒレの長い体になってもらう予定である。


新鋭コケ掃除
コケ掃除はみなさんどのようにやってるだろうか?一般的には自分でこそげ取るといった方法があるが、面倒だし、水槽に傷つけそうだし、水も汚れる。でコケ掃除のための魚や貝を入れているだろう。
以前混泳の項で書いたが、最強のコケ取り魚であるプレコは、肺魚に害をなす可能性があるので排除。オトシンアルジーターはいいけどなぜだかすぐに肺魚に食べられてしまう。石巻貝はなかなかいい働きをするが淡水環境では起きあがれないし、短命である。
そこで今回投入したのが、カバクチカノコ貝だ。カバクチカノコ貝は沖縄の淡水域に住む大型の石巻貝の仲間で、すごいコケ取り能力がある。自分で起きあがれないなんてこともなく、短命でもない。1匹450円と高価なのがネックだが、短命の石巻貝をときどき10匹買い足すよりは、5匹のカバクチカノコ貝が長生きした方がいい。また石巻貝より鑑賞価値も高い。
いつも行くアクアフィールドで5匹購入(1999年10月9日)。ちゃんと水合わせをしてから、新水槽に投入する。ポチャンと落とすとみんな逆さまになる。自分でちゃんと起きれるというので観察だ。1匹一番大きいやつはすぐ起きあがって移動を始める。目を離した隙に残りの4匹も別の場所に移動していた。それからまだ3日しか経ってないが水槽が綺麗になってきた気がする。役に立たないのに巨大化してきたアップルスネールと同じくらいのスピードで移動するし、底砂もラッセル車のようにかき分けていく、これからのコケ掃除はカバクチカノコ貝だ!となるはず。ちなみにドロイの水槽には設置当初からカバクチカノコ貝が入っているのだ。妻に先見の目があったのか、見た目で選んだかは定かでないが(そういえばこれは私が買ってあげたんだった)、2匹のカバクチカノコ貝はいつも60cm水槽を綺麗にしてくれている。


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